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2014/10/08

司法アクセス学会第8回学術大会

Tweet ThisSend to Facebook | by:小林学

司法アクセス学会第8回学術大会


「岐路に立つ日本のリーガル・サーヴィス挑戦と革新―」


.第8回学術大会の実施要領

(1)日・時:2014126()午後1時00分~530

(2)会場:弁護士会館2階「クレオ」(東京都千代田区霞が関1-1-3
(3)
ねらい:リーマン・ショック以来の世界的財政危機を経る中で,日本の社会と経済はその基幹構造の転換を迫られている.グローバル化の進展,ITの普及,少子高齢化の深刻化など,疾風怒涛の挑戦は日本が時代の岐路にあることを示している.このような構造変容は,一方で訴訟中心の法曹の従来型ビジネス・モデルの変容を迫り,他方で新たなリーガル・ニーズを勃興させている.こうして,リーガル・サーヴィス市場は競争の激化とともに,提供するサーヴィス自体のモデル・チェンジを迫るような時代の挑戦を受けている.

 イギリスでは,リーガル・サーヴィスの分野においてもプロフェッション団体による競争制限は,リーガル・サーヴィス法の下で厳しく制限されている.それとともに,リーガル・サーヴィスの専門家以外の事務所経営への参加と所有が認められる等の規制緩和も進められて,新たなイノヴェイションが進んでいる.このようにイギリスにおいても法曹は時代の岐路に立たされている.

 時代のニーズの変化に適応できない産業は衰退するほかない,というのが冷厳な経済法則である.法律家に包括的なサーヴィスを求めていた消費者の間にも,自身の手による問題解決への機運が進み,自分でできることは自分で,とするセルフ・ヘルプへのニーズが拡大するとともに,法律専門家の関与を部分的なものにとどめながら確実な問題解決を目指す「アンバンドル化」も進んでいる.また,訴訟中心のリーガル・サーヴィスへのニーズは,不況下の世界の共通の現象として量的に停滞している.このようなニーズの変容に直面し,リーガル・サーヴィス・プロヴァイダはどのように自己変革をしてゆくのか。

 本シンポジウムは,デマンド・サイドとしては転換期の弁護士へのニーズの変容を探求し,サプライ・サイドとしては弁護士業のビジネス・モデルの変革を探求し,両者のマッチングの可能性を検討しようとするものである.


 2.大会プログラム

(1)【開会の辞】小島武司・司法アクセス学会会長 1:00 p.m. 

(2)【基調報告】統一テーマ:「リーガル・ニーズの変容と挑戦」

    ○1:10 p.m.~1:50 p.m.

            石田 京子 氏(早稲田大学大学院法務研究科准教授)

      「市民から見たリーガル・ニーズの変容」
    ○1:50 p.m.~2:30 p.m.   
      福井 康太 氏(大阪大学大学院法学研究科教授)

      「グローバル化によるリーガル・ニーズの変容」

     ○2:30 p.m.~2:55 p.m.      

       質疑・意見交換

(3)休 憩  2:55 p.m.~3:20 p.m.  

(4)パネル・ディスカッション】
     テーマ:リーガル・サーヴィスの対応と革新
     ○3:20 p.m.~4:55 .m. 
      《パネリスト》
      ●
石田 京子氏(早稲田大学大学院法務研究科准教授)              
      ●
福井 康太氏(大阪大学大学院法学研究科教授)

                中尾正信 氏(弁護士[東京弁護士会])

                       加藤俊明 氏(司法書士[神奈川県司法書士会])

                  盛武  隆氏(行政書士[滋賀県行政書士会])

           ○4:55p.m.~5:30 p.m.     

       質疑・意見交換

(5)【閉会の辞】   5:30p.m.

      

 ※ 大会終了後、懇親会を予定しています(会費3,000円)

 

(参加申込受付)

 懇親会のご参加の有無とともに、下記事務局宛にメールにてお申込みください。

  【司法アクセス学会事務局】

     桐蔭法科大学院 (桐蔭横浜大学大学院法務研究科) 小林学研究室

       〒225-8503 横浜市青葉区鉄町1614番地

                           Tel & Fax: 045-974-5684

               e-mail: manabu@toin.ac.jp


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