司法アクセス学会第17回学術大会は、本年12月3日に下記の要領で開催されます。
参加をご希望の方は、下記のGoogleフォームより参加登録を行ってくださいますようお願いいたします。
1.日時 2023年12月3日(日) 13時~17時
2.会場 明治大学リバティタワー7階1074号教室 + Zoom(ハイブリッド形式で開催予定)
3.テーマ 「司法アクセスの向上:タイ・ミャンマーの試み」
[構成]
? 基調講演(13:10~14:55)
(1)カンラヴィー・キタヤラク(Kanravee Kittayarak)氏〔タイ国法務研究所〕 ※同時通訳あり
「司法アクセスにおけるギャップ再考:タイ国の現状と取組みの紹介」
(Rethinking the Access to Justice Gap: Sharing Experience from Thailand)
(2)荒井 真希子 氏〔JICA緒方貞子平和開発研究所研究員〕
「途上国の司法アクセスの現状:政治・教育・文化の影響を考える:ミャンマーを事例に」
? パネル・ディスカッション(15:10~16:55)
基調報告者に加えて、
・池永 知樹 氏〔弁護士、埼玉弁護士会〕
・猪之鼻 久美子 氏〔日本司法書士会連合会 常任理事〕
・林 幹 氏〔日本行政書士会連合会法規監察部・東京都行政書士会〕
参加申込方法:11月30日(木)までに、下記のGoogle Formにて参加登録をしてくださいますようお願いいたします。
https://forms.gle/BsREG4io1W1KidmR9
[企画趣旨]
日本における司法アクセスの向上は,弁護士数の増大,法テラスのサーヴィス向上,Chat-GPTなどのAIの法実務での活用などにも拘わらず,いまだ途上段階の域を超えていない.
本シンポジウムでは,タイとミャンマーの経験に学ぶことを課題とする.
タイでは,司法アクセスの向上を図るために,市民参加型の司法アクセス向上戦略策定プログラムを実施するなど,斬新な企画や調査がなされている.
タイ国法務研究所のカンラヴィー・キタヤラク氏にはオンラインで参加していただき「司法アクセスにおけるギャップ再考:タイ国の現状と取組みの紹介」(Rethinking
the Access to Justice Gap: Sharing Experience from
Thailand)と題して基調講演をしていただく(通訳あり).「利用者ファースト」の視点から実施された司法ニーズ調査の成果や,司法アクセスにおけるギャップを埋めるための方策としての市民サーヴィス中心型司法改革の試みなどについてお話をしていただく.
ミャンマーは2011年から民政が実現し,2016年からスー・チー氏による国民民主連盟(NLD)の政権が実現していたが,2021年のクーデターによって軍政に戻っている.
JICA研究員としてミャンマーへの法整備支援を続けている荒井真希子氏には,「途上国の司法アクセスの現状:政治・教育・文化の影響を考える・・・ミャンマーを事例に」と題して基調講演をしていただく.司法アクセスを妨げる要因に焦点を当てて,ミャンマーを例に,途上国の実態を紹介していただく.政治,教育,宗教,文化,民族的な分断などが複雑に絡み合い,積み上がることで,司法アクセスが遠ざけられている様相を浮かび上がらせる.このようなミャンマーの例は,決して大きな政変を経験した「特殊で異例なケース」ではなく,日本の司法アクセス問題にも,多くの示唆を投げかけるものである.
第二部のパネル・ディスカッションでは基調講演者に弁護士・司法書士・行政書士を交えて,司法アクセスの向上のためのこれからの課題と取り組み方について自由に語らい合っていただく.
※学会員以外の方もご参加いただけます。
※ご不明な点がございましたら、事務局宛にご連絡ください。