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2017/11/17

司法アクセス学会第11回学術大会

Tweet ThisSend to Facebook | by:サイト管理者
司法アクセス学会第11回学術大会    
司法アクセス学会第11回学術大会が本年12月9日に下記の要領で開催されます。
参加をご希望の方は、jaajoffice@gmail.com宛にご連絡ください。

《第11回学術大会》
1.日時 2017年12月 9日(土) 午後1時~午後5時
2.会場 弁護士会館2階講堂「クレオ」(東京都千代田区霞が関1-1-3)
3.テーマ 「AIとリーガルテックはどこまで司法アクセスを高めうるか?」
[趣旨説明]
 AIが一躍脚光を浴びてきている.司法アクセスの向上のためにもAI技術を活用できないであろうか.AIやITをはじめとする先進技術をリーガル・サーヴィスにおいて活
用することはときに「リーガルテック」とも呼ばれる.リーガルテックは,隣接法律専門職の業務分野においては一部において目覚ましい進歩が見られるようである.
 行政書士の業務分野ですぐに想起されるのは「行政2.0」の段階に入ったと言われる「電子政府(e-Government)」,「電子自治体」であり,多くの行政サービスの提
供がインタネットや専用回線を通じて電算化されてきている.行政サーヴィスへの市民のアクセスはネットとAIによって着実に向上している.それに対応して行政書士の
業務にも変革が生じている.その意味で行政書士と電子行政による広義の司法アクセス向上がもたらされつつあると言えよう.
 司法書士の業務分野では周知のように登記事務の電算化が実施された.その結果,登記実務の時間短縮や他登記所管轄の物件の証明書が入手可能となるなど利便性と迅
速適正化が進んでいる.ここでもネットとAI,ITによる司法書士業務の変容が進み,それを通じて司法アクセスの向上がもたらされつつあると言えよう.
 では裁判所業務や弁護士業務はどうであろうか.訴訟文書の電算化はあまり進んでいないようである.この意味でネットとAI,ITによる裁判へのアクセスの向上はこれ
から期待される領域といえる.弁護士業務の場合も,AI化は企業法務や知財分野などかなり限定された法分野の実務のみのようである.
 AIやITの活用による法律相談,リーガル・サーヴィス,訴訟手続事務,事実認定や法的判断などへの支援は未だ研究段階の域を出ない(論理プログラミング,深層学習
(neural network),ベイズ推定・ベイジアンネットワーク,などの法分野での活用研究).
 本シンポジウムでは,ネットとAI,ITの活用による広義のリーガル・サーヴィスの質と量の向上,それによる司法アクセスの改善に関して,行政書士,司法書士,弁護
士による現状の把握,課題の同定,将来の展望を語り合ってもらい,AI,ITによる司法アクセスの向上への起爆剤としたい.

4.スケジュール
 Ⅰ.基調講演「AIからみたリーガルテックの展開」
  報告者:佐藤健氏(国立情報学研究所)
       「AIによる要件事実論に基づく民事裁判支援システムの開発」
  報告者:新田克己氏(東京工業大学)
     「対話エージェントを用いた議論教育の支援」

 Ⅱ.パネル・ディスカッション「ITとリーガルテックの実務へのインパクト」
  パネリスト:基調報告者,早野貴文氏(弁護士),稲本信広氏(司法書士),盛武隆氏(行政書士)
  コーディネータ:清水宏氏(東洋大学)

 総合司会:飯田高氏(東京大学)

※ 大会終了後,懇親会を予定しております(会費3,000円)。

司法アクセス学会第11回学術大会-チラシ.pdf

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