第5回学術大会が以下の要領で開催されました。

テーマ

地域ネットワークと司法アクセス

日時：2011年12月10日（土）　午後1時〜5時30分
場所：弁護士会館2階　講堂クレオ

　日本の地域コミュニティには、人々の日常生活の諸問題やトラブルの解決を支援するための、多様な専門家（弁護士、司法書士、社会保険労務士など）のネットワークや、さまざまな市民ボランティアの支援ネットワークが存在している。そして、司法アクセスを向上させるためには、これらの多様なネットワークと緊密な連携を確立する必要がある。
　なぜなら、これら地域コミュニティの支援型ネットワークも多かれ少なかれ法的な面からの人々のニーズに直面せざるを得ず、支援の一環として法専門家との連携と協働が必要となるからである。逆に司法アクセスの側としても、これら社会に潜在ないし顕在する法的ニーズを汲み上げることで、司法アクセスの向上の実質を図ることができる。したがって、司法アクセスは支援ネットーワークに対するメタ・ネットワークとして、紛争解決と法的支援の観点からネットワークのハブとなる必要があることになる。
　今回の大会は、このようなメタ・ネットワーク形成の契機となるべく、また、地域コミュニティとの連携のあり方を模索するべく、司法アクセスを下支えする多様な地域ネットーワークとの協働の試みと成果と展望とを議論することをそのテーマとする。

プログラム

• 午後1時
  「権利擁護地域ネットワークと法律家の役割」法制大学法科大学院教授　佐藤彰一
  


• 「東日本大震災と司法アクセスの課題」
  東京大学社会科学研究所教授　佐藤岩夫
  


• 午後3時　パネルディスカッション
  地域ネットワークとしての法的支援ネットワーク：司法アクセスの向上を超えて
  パネリスト
  弁護士・社会福祉士・日本司法支援センター専門員　太田晃弘
  日弁連日本司法支援センター推進本部副本部長　丸島俊介
  明治大学・法と社会科学研究所客員研究員　吉岡すずか
  司法書士・日本司法書士連合会理事　和田博泰
  
  司会
  東京大学教授　太田勝造